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2011年12月29日 (木)

2年余前の民主党が所信表明で言っていたこと

 民主党が政権を握ったのは2009年8月末。当ブログの09年10月27日「美辞麗句を連ねた鳩山首相の所信表明演説」では、民主党政権が官僚依存の政治への決別と、国民生活を優先する行政・経済・社会の確立を主張していると紹介したあと、次の節以降で以下のように指摘した。

 【演説を部分的に取り出せば、すばらしいと讃辞を送りたくなることばかりである。「戦後行政の大掃除」、「国家公務員の天下りや渡りのあっせん‥‥を全面的に禁止」、「硬直化した財政構造を転換」、「国民のいのちと生活を守る政治」、「目指すべきは‥‥新しい共同体のあり方‥‥『誰かが誰かを知っている』という信頼の市民ネットワークを編みなおすこと」、「日本経済を自律的な民需による回復軌道に乗せるとともに、国際的な政策協調にも留意しつつ持続的な成長を確保することは、鳩山内閣の最も重要な課題」、「内需を中心とした安定的な成長を実現することが極めて重要」、「『地域主権』改革を断行」、「地方の自主財源の充実、強化に努めます」、等々。

 ただ、これだけおいしいきれいごとばかりを並べ立てられると、ちょっぴり眉に唾をつけたくなる。少なからず、世の中の裏表を見てきた者としては、どうやって実現するのか、の表明がないと信用できない。金持ちの良家のボンボンが庶民の実態を知らぬがまま、新聞などで社会の矛盾を知って、観念的にこうやれば世の中が良くなる、「無血の平成維新」だと作文した程度のもののような気もしてくる。

 日本の将来がどっちの方向に行くべきか。その理念には賛成する。問題は、総論、各論を合わせた整合的な改革プランを打ち立て、推進するという点が欠けていることだと思う。】

 そして、同ブログは、鳩山演説が市場(マーケット)を軽視ないし無視していること、フリーランチはないことなどを指摘し、最後の1行においてこう書いた。

 【所信表明は甘い蜜に満ち満ちている。それは亡国への道筋になる危険をはらんでいる。】

 いま、野田首相率いる民主党政権は八ツ場ダム建設再開や消費増税などをめぐって党内が対立し、離党者が出ている。選挙前のマニフェストもそうだが、2年余り前の鳩山首相所信表明で掲げた政策もほとんど実現していない。そうした反省に立てば、民主党政権は国会を解散して国民の審判を仰いで当然ではないかと思う。鳩山氏が辞任したあと、総選挙の審判を受けない総理大臣がもう2人目だということも異常な事態である。

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