« 「大幅に社会保障費を削減すれば消費税は25%でも良い」(小林) | トップページ | 社説が国家権力の側に立つのはどうも »

2012年2月 4日 (土)

「おおたオープンファクトリー」で中小工場を見学

 東京都大田区は中小企業の工場が集積している有名な地域。ピーク時、9千余あった工場はいまでは4千強にまで減っている。このため、地元では、ものづくりの街を振興するため、年に1回、工場の一般公開を行なっている。ことしは2月4日、大田区下丸子・矢口地区で「おおたオープンファクトリー」があった。

 今回は16の工場が一般見学を受け入れた。予約し、限られた時間帯のみ見学できるというところもあったので、そんなに沢山、見学することは難しい。だから、8工場しか訪れることができなかったが、それらを見学して、とてもよかった。

 日本のものづくりは中小企業に支えられているというのは常識だが、それを実感することができた。夫婦だけで運営しているある工場は精密かつ強度や軽さを求められる機械部品を作っている。いまの工作機械はすぐれものだが、ものによっては、人間の手のほうが巧みに加工できるという話を聞いた。

 金属の切削加工を行なうある工場は、父と息子の2人で経営している。よそで3年修業し、父のもとに帰ってきた息子はまだ1年しか経っていないが、すぐれた技術を身に付けている父親を尊敬していた。祖父はもっとすばらしかったという。中小企業は農業と同様に後継ぎがなかなかいないといわれるが、この工場のように、後継ぎができるのはうれしい限りだ。

 印刷から製本までを行なう印刷会社では、自動化された工程が興味深かった。この会社をはじめ、オープンしてくれた工場は見学者にほとんど包み隠さず見せてくれた。ボールねじの会社は経営者や従業員がほとんど全員、見学に対応してくれた。

 小規模の工場は街中の住宅と大して変わらない広さなので、どこも、ところ狭しと工作機械などが並んでいる。大企業の工場とは全く違う景観である。もっとも、窮屈とはいえ、無駄がないという感じもした。

 いまでは住宅街の中にいわゆる町工場がポツン、ポツンと孤立した形で存在している。これからも減る傾向は改めようがない。しかし、ネットワークが個々の工場を結び付けており、そうした中で、それぞれが自らの得意技で生きていけるとすれば理想的である。大田区のものづくりはグローバルな競争のもとで自らの得意技を強固なものにすることではないか。

|

« 「大幅に社会保障費を削減すれば消費税は25%でも良い」(小林) | トップページ | 社説が国家権力の側に立つのはどうも »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「おおたオープンファクトリー」で中小工場を見学:

« 「大幅に社会保障費を削減すれば消費税は25%でも良い」(小林) | トップページ | 社説が国家権力の側に立つのはどうも »