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2012年4月28日 (土)

日銀の新たな緩和政策

 日本銀行が27日、さらなる金融緩和に乗り出すことを決めた。デフレ脱却を金融面から支援する政策として、市場に潤沢な資金を提供するために設けた資産買い入れ等基金の枠を5兆円増やし、70兆円にした。2010年に創設した基金は当初35兆円の枠だった。それがたったの1年半で2倍になった。

 長期国債の買い入れ限度は当初1.5兆円だった。それがこれまでに19兆円(今年末)まで膨らんでいたが、今回、今年末24兆円に変更、さらに来年6月末29兆円へと大幅に枠を広げた。税収に匹敵する規模の国債大量発行が続いており、国債市場の値崩れ・金利上昇のおそれが出てきたため、実質的な日銀引き受けを拡大したという解釈もできよう。

 日銀のバランスシートを見ると、資産の部は2012年3月末に139.6兆円。2010年3月末より17.8兆円増えている。その内訳は国債が87.2兆円で14.2兆円増、貸出金は39.0兆円で3.2兆円増などとなっている。27日に決めた金融政策によって、資金をより多く供給し、長期国債の保有をいっそう拡大することになる。

 また、発行銀行券は12年3月末現在、80.8兆円。2年前より3.5兆円多い。一方、日銀の保有する長期国債は2011年9月末現在で62.0兆円。10年3月末に比べて1.8兆円増えている。いまのところ、中央銀行の財務の健全性に問題はないが、これからも政府の圧力に押されて次々に国債の買い入れ枠を増やしていくのは危うい。

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