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2012年5月26日 (土)

大人が読んでも感動するウェッタシンハの絵本

 スリランカの絵本作家、シビル・ウェッタシンハさんが最近、「日経アジア賞」を受賞した。どんな絵本を画いているのかと関心を持ち、邦訳されている何冊かを読んだ。また、幼い頃にウェッタシンハさんがスリランカの港町ゴールに近い小さな村で過ごした日々を描いた児童文学『わたしのなかの子ども』も読んだ。

 絵本では、『かさどろぼう』、『きつねのホイティ』、『ねこのくにのおきゃくさま』が素敵だった。ページを繰るごとに、わくわくする。動物を見る作者の眼のなんとやさしく、あたたかいことか。お話の筋も意表をつくおもしろさがあり、色彩なども魅力的である。

 作者は80歳を超えるが、自然の中で育った子どもの頃の豊かな感性をずっと持ち続け、それを絵本に画き続けてきたという点で稀有の存在である。子どもだけでなく大人にも読むことを薦めたくなる。

 『わたしのなかの子ども』は邦訳で約250ページ。「わたし」の眼を通して、暮らし、家族・親戚、村の行事や自然などが描かれている。どのページを繰っても、すっと心に入ってくる、美しい詩のような文章である。著者は格別だろうが、幼い子どもって、こんなにすばらしい感性を持っているのか、と驚くばかりだ。

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