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2012年6月 9日 (土)

オリンパスは和解金を菊川氏らに請求すべきでは

 オリンパスは8日、前3月期決算と2017年3月期までの中期経営計画とを発表した。その際、笹宏行社長は、不当な解任に対する損害賠償を求めて提訴していたマイケル・ウッドフォード元社長との間で和解に達し、1000万ポンドを支払うと発表した。しかし、この和解金はウッドフォード氏解任を主導した菊川氏ら当時の経営幹部が負担してしかるべきものである。オリンパスは菊川氏らに1000万ポンドの損害賠償請求をすべきではないか。

 菊川剛氏のあとを継いで社長になったウッドフォード氏は、会長になっていた菊川氏らに損失隠し問題の解明を求めたため、当時の取締役会で一方的に解任された。その後、損失隠しが公けになり、刑事事件に発展したため、オリンパスは経営陣の刷新をよぎなくされた。しかし、オリンパスの幹部および主取引銀行など大株主の意向で、ウッドフォード氏の復帰は認められなかった。

 そのため、ウッドフォード氏は損害賠償を求める裁判を起こした。和解に至る事情は明らかにされていないが、オリンパス側が12億円余に達する和解金を支払うことにしたのは、明らかに解任が不当だったことを示す。

 しかし、笹社長は和解について発表したものの、和解金を会社としてのオリンパスが負担することを当たり前のように思っているようだ。それはとんでもない誤りである。株主の資産をそれだけ失うのだから、間違った決定をくだした当時の取締役陣に支払うよう要求するのが常識だろう。でたらめな経営をして会社に損害を与えた取締役たちにきちんと賠償させるのが経営規律というものだ。

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