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2012年7月18日 (水)

石井菜穂子GEF(地球環境ファシリティ)次期CEOの会見から

 8月1日に国際機関のGEF(地球環境ファシリティ)CEO兼評議会議長に就任する石井菜穂子財務省副財務官が7月17日、東京で記者会見した。GEFは途上国や新興国における生物多様性、気候変動などの環境改善プロジェクトに公的資金を供与する機関。石井氏は開発、環境、財務(金融)の三位一体で持続可能性(サステナビリティ)に取り組むとの抱負を語った。

 石井氏の話で興味深かったのは、6月にブラジルで開催された「リオ+20」について、「2つのプラネットが存在していた」という点。1つは、大会議場に各国の政府代表が集まって議論していた世界。もう1つは大会議場の外において、世界各地から、さまざまな分野のNGOや企業、自治体、あるいは政治家などがあちこちに集まって議論した世界だという。何万人も参加していたそうだ。

 政府間の交渉は、温室効果ガスの削減問題で、先進国とそれ以外の国との対立が繰り返されてほとんど進展がみられない。だが、2つのプラネットのもう1つのほうは、このままでは企業のサプライチェーンにほころびが出てくるとか、自治体がごみ処理の問題で困っているといった現実を踏まえて、新しいアイデアが続出し、5千億ドルを超えるコミットメントがなされたという。

 石井氏はGEFの業務として、こうした革新的なアイデアなどをサポートしたいとの意向を示した。とともに、日本の非政府組織の人々がもう1つのプラネットに積極的に参加し、関与していくことが望ましいと語った。

 GEFは目立たない国際機関だが、石井氏は組織の活性化を図り、ほかの国際機関などとのパートナーシップなどによって地球環境の持続可能性確保に邁進する覚悟という。国際機関で活躍する日本人女性として稀有な存在である。大いに期待したい、そう思った。

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