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2012年9月 2日 (日)

中国のメディアと日本のメディアの違い

 中国政府は国内のネット世論に押されて日本との外交スケジュールを突然変更したり、ネットやデモでの「愛国無罪」の主張に配慮して、必要以上に強硬な対日姿勢をとったりする。9月1日の朝日新聞夕刊のコラム「窓 論説委員室から」(筆者は星浩)は、こうした中国の事情を理解するうえで重要な問題点を提示している。

 コラムによれば、昨年12月、野田首相の訪中1週間前に、中国側が突然、延期を申し入れてきた。「南京事件」の日にあたるので、1週間余り前から中国国内のネットでたくさんの批判が寄せられたからだという。この延期に関して、中国の外交当局者が日本の外交官に語った内容は以下のようなものだった。

 即ち、中国には日本の新聞のように様々な意見を紹介して議論を深めるメディアがない。したがって、激しいネット世論が政府や党の政策を左右することがある、と。

 以下はコラムの趣旨を受けての私の意見である。

 中国では、中国共産党・軍・政府が新聞、テレビといった既存メディアを統制下に置いている。既存メディアは党や政府の広報担当であり、それらのメディアの記者は一般大衆を教え導くという役割が当然視されている。その枠をはみだして党や政府などを批判すれば、追放されたり、逮捕、監禁される。ネット世論にしても、党や政府などの方針に反するものはせっせと削除されている。党や政府などが自由な世論を踏まえて、政策や方針を決めるという民主主義的な手続きは中国では欠落している。

 一方で、中国国民は党や政府などを直接に批判できないので、対外的な問題などで、ネット上に、不満をぶつける形であろうと、おおげさであろうと、とにかく意見を表明しようとする。そして、党などは、おおぜいの国民が不満を抱いていることがわかれば、ネット世論が極端であろうと、体制維持のため、それに譲歩するようなことになりかねない。

 中国はずっと反日教育を推進してきたから、中国国民の多くが日本を軍国主義国家だと思いこんでいる。この歪んだ歴史教育が中国の対日外交の手をしばっている。問題の根っこは深い。

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コメント

辻褄を合わせて語ることができなければ、国内外の社交も外交も実のあるものにはならない。
実況放送・現状報告のたぐいの話だけでは、人は心を通わせることはできない。「それで、どうした」の問いに対する答が必要である。
その答えは、実況放送・現状報告の延長線上には存在しない。未来構文という次元の違った構文の中にある。
日本語には未来構文がないので、話はあくまでも現在構文の中にとどまる。すると、歌詠みのようなものになる。無為無策でありながら感情に訴えることになる。
空理・空論であるから、何事も起こらない。現実の世界を動かすことはできない。

教育には金がかかる。だが、無知にはもっと金がかかる。
日本人の大きな間違いは、日本にいても英米の高等教育と同等なものが受けられると思っていることである。
日本は、自国語で教育を全うできる ‘たぐいまれな国’ であると思い込んでいるようだ。
英語と日本語は別の言語であり、日本語で英語の考え方を学ぶことはできない。

そのような教育の事情を深く理解している結果かどうかは知らないが、中国の富裕層の85%は、自分たちの子供を海外で教育させたいと思っている。
アメリカの大学の留学生の22%は中国からであるという。次にインド (14%)、韓国、カナダ、台湾 (3%) と続く。日本は、五指にも入らない。
はたして、我が国は教育の満ち足り足りた国なのであろうか。このところ、国力は下降線をたどっている。
我が国は、英国、仏国、ドイツなどと同じような国であると考えられているのであろうか。

中国から米国に留学して成功して有名になった人に宋三姉妹 (three Soong sisters) がある。
特に宋美齢 (Soong May-ling) は英語に堪能で、ヘミングウェイに ’中国の女王’ (empress of China) とまで褒められた。
彼女は、有名な大学 (Wellesley College) を優秀な成績で卒業した。主専攻は英文学、副専攻は哲学であった。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2012年9月 3日 (月) 18時45分

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