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2012年9月27日 (木)

毎年増える国民医療費

 厚生労働省が27日に2010年度の国民医療費を発表した。37.4兆円で、前年度より3.9%、金額で1.4兆円増えた。日本の人口1人当たりでは29.2万円、3.5%増だった。国民所得に占める割合は10.7%である。国民医療費が増えた主な理由は、高齢化、診療報酬引き上げ、医療技術の高度化だという。

 このデータは、傷病の療養費で、かつ保険診療の対象になっているもの、および後期高齢者医療や公費負担による給付である。自由診療は含まれないし、正常な分娩なども対象外だ。したがって、広義の医療費となると、上記の金額より多い。

 内訳をみると、興味深いデータがある。70歳以上の後期高齢者医療給付分だけで11.7兆円、前年比6.0%増。国民医療費全体の31.2%を占めている。

 65歳以上の医療費は全体の55.4%を占めている。1人当たり70.3万円に達する。65歳未満の1人当たりは16.9万円なので、高齢化がいかに医療費を膨らませているかがよくわかる。

 ところで、65歳以上を男女別にみると、1人当たり医療費が、男性は74.9万円、女性が66.9万円とかなり違う。70歳以上の男女別では、男性85.4万円、女性75.4万円と10万円も違いがある。平均的に、女性のほうが長生きするから、死ぬまでの1人当たりの医療費は男性と女性とで大きな違いはないことになる。おもしろいデータである。

 ところで、国民医療費に投じられる公費は14.3兆円だった。国庫の負担が9.7兆円、地方自治体負担が4.6兆円となっている。残りは医療保険や自己負担などである。いずれも国民医療費の増大に伴って負担額が増え、苦しくなっている。消費税の増税(2014年以降)に寄りかからず、医療費を抑制する具体策を早く導入する必要がある。

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