« 「江戸の大名菩提寺」展 | トップページ | 国の平成23年度一般会計決算報告 »

2012年11月15日 (木)

中国共産党の新指導部発足

 習近平国家副主席が中国共産党の総書記および軍事委員会主席に就任し、新たな指導部の顔ぶれも決まった。日本は衆議院解散・総選挙で政治家の目がすっかり内向きになっているが、我々国民は、隣の国の政治、経済、社会の体制がどうなるかは日本の生存に大きく関わるから、大きな関心を持って見ざるをえない。

 一党独裁の国は国民のチェックを受けないですむから、どうしても、内向きの陰湿な権力闘争になりやすい。日本のような民主国家は、主権者たる国民の支持があって、初めて政権の座に就ける。この違いは大きい。

 中国は共産党が支配する国である。国家主席や首相という政府の統治機能も共産党が一元的に握っている。軍隊は共産党に属するもので、国家に直属する形になっていない。共産党の独裁を護るのが本務だ。一般市民は政治体制に対して全く発言権がない。だから、共産党にあらずんば人にあらず、である。

 その結果、国の中央から地方の末端まで共産党員による不正、腐敗がはびこっている。権力者などへの極端な富の集中や、都市民と農民との所得の大きな格差も続いている。そうした矛盾はしばしば暴動、デモなどとなって表れる。

 警察など治安に投じる予算が軍事費を上回るといわれるように、民主主義とは正反対の、人民を一方的に抑圧・支配する現在の体制を維持するのには莫大なコストがかかる。

 中国は漢民族が中核の多民族国家である。○○民族自治区というようなものがいくつもあるが、現実には漢民族が主要なポストを握り、民族文化を弱めつつある。チベットにおける漢民族支配への抗議自殺は、漢民族による強引な他民族支配を端的に示している。

 こうした中国の一党独裁体制の抱える問題を習近平体制がどこまで解消して体制を維持できるか、そんな問題意識が新体制にはほとんどうかがえない。

 これまでの中国の政治体制においては、体制に批判的な意見は許さない、多党化も普通選挙も認めない、幹部の不正に目をつぶる、経済発展で国民が豊かになるようにすれば問題はない、そんな権力観が基本にあったようにみえる。習近平新体制も、それを引き継いでいる。

 問題は、圧倒的多数の被支配者たちがこれからも一党独裁を従順に受け入れていくかどうかだ。中国の過去の歴史を見てもわかるように、どんな王朝も、いつかは滅びる。民主主義国家は自ら修正する機能を備えているが、独裁国家にはそれがない。そこに大きな違いがある。

|

« 「江戸の大名菩提寺」展 | トップページ | 国の平成23年度一般会計決算報告 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/56119797

この記事へのトラックバック一覧です: 中国共産党の新指導部発足:

« 「江戸の大名菩提寺」展 | トップページ | 国の平成23年度一般会計決算報告 »