« 財務報告と非財務報告との統合報告書をめざす動き | トップページ | わずか半年で普通国債残高が18兆円も増えた »

2012年11月 7日 (水)

米大統領選で感じた日本のダメさ加減

 民主主義国家といえども、米国と日本は政治のありかたが違う。米大統領選を見て、改めて違いを感じた。

 オバマ、ロムニーの両候補者の討論はいつも激烈だった。仮に、日本の総理大臣候補同士で日本の政治のありかたをめぐって討論させたら、どうだろう。米国の2人ほどさまざまな論点でやりあうことができるだろうか。それだけの知的能力があるのだろうか。

 日本は国会議員の中から総理大臣を決める。その国会議員の知的レベルが並みだとか低ければ、選出される総理大臣も外国の元首などと太刀打ちできない。大臣たちはほとんどが官僚に支えられて格好がついているのが実態だ。

 日本では、有能の士が政治の世界のお粗末さに愛想をつかし、国会議員になろうとしたがらない。しかし、そうした状況を変えることが急務だ。議会制度、選挙制度などの改革も必要だし、お任せ民主主義に決別するという国民の覚悟も求められる。日本維新の会など、国政の革新をめざす政党の出現は、そうした社会の要請に応える動きの1つと解釈することもできよう。

 中長期的には、政治の質的向上のため、この日本を背負って立とうとする優れた若人が輩出するように、学校教育の刷新や雇用の流動性などを図らねばならない。田中真紀子文部科学相が大学認可に関してお粗末な言動をとっているが、そんなことではなく、いままでの教育行政のままでは日本の将来が暗いことをはっきりと指摘し、どう改革したらよいか、抜本改革の旗振りをしてくれたらよかった。

 米大統領選が終わり、ロムニーは堂々とした態度で、かつ、にこやかに敗北宣言をした。そして、これからは国民の利益を第1に考えようと言った。内心はくやしくてたまらなかったのではと想像するが、さわやかな幕引きだった。日本の政治家は、正々堂々と戦い、勝負がつけば、お互いをたたえ合うようなコミュニケーション能力を身に付けてほしい。

 米大統領選はむちゃくちゃカネが動く点に疑問があるが、国民の各層が大統領選に関心を抱き、各種の大会、会合にたくさんの市民が参加することには感心する。民主党、共和党の政策や理念には大きな開きがあり、多くの市民は、どちらに賛成するか、ないしは反対するかが自分たちの利害につながると思っているようだ。

 これに対し、日本の主要政党間には細かい対立はたくさんあるが、社会保障、外交、財政、税制などの主要な分野での明確な対立軸は見当たらない。これでは、市民が政治に期待して投票するのは難しい。政党政治の根本に立ち返らないと、この国の衰退傾向は止まらない。

|

« 財務報告と非財務報告との統合報告書をめざす動き | トップページ | わずか半年で普通国債残高が18兆円も増えた »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/56064844

この記事へのトラックバック一覧です: 米大統領選で感じた日本のダメさ加減:

« 財務報告と非財務報告との統合報告書をめざす動き | トップページ | わずか半年で普通国債残高が18兆円も増えた »