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2012年11月19日 (月)

北方領土問題を日ロの戦略的互恵関係で捉える視点

 日本とロシアの間には北方領土の問題がある。第2次世界大戦が終わってから67年も経つのに、いまだに解決のメドがたっていない。そして、日本と中国との間に尖閣諸島の、日本と韓国との間には竹島のそれぞれ領土をめぐる緊迫した対立が今年起きた。日本が直面しているこうした東アジアにおける領土問題について、石郷岡建日本大学教授が北方領土問題を中心に19日、日本記者クラブで解説した。

 その中で、なるほどと思ったところを紹介する。

・ロシアのプーチン大統領はメドヴェージェフ首相と異なり、日本との領土問題の解決を望んでいる。それも、日ロ双方が受け入れ可能な妥協による解決を求めている。

・米国の一極支配の時代は終わったと認識するプーチンは日ロの戦略的互恵関係を求めているようだ。ロシア一国で、巨大化する中国と対等な関係を持つのは無理なので、日本とパートナーを組んで中国と対抗するしかないと考えている可能性が強い。

・中国の脅威に対する日ロの考え方はほぼ同じで、戦略的には一致する可能性が強い。ロシアは機が熟し、日本が動くのをじっと待っている。

・メドヴェージェフは日本に対して強硬。日本は、健康に不安があるともいわれるプーチンが元気な間に北方領土返還交渉をまとめるのがいい。日本側も大胆な政治決断でまとめることが必要である。

 いま、日本は国会解散・選挙で内向きになり、外交政策・活動が空白状態である。しかし、主要国の指導者たちがそれぞれ国の将来をどのように構想し、そのためにどのような政治・経済・外交・軍事政策を進めようとしているかを把握し、日本の進路を定めるのが我が国の指導者の役割である。日本の指導者には、国益を守るために、世界を常に視野に入れた見識、洞察および決断力が欠かせない。

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