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2012年11月14日 (水)

「江戸の大名菩提寺」展

 東京の港区立郷土資料館で開催されている特別展「江戸の大名菩提寺」を見た。東京タワーや六本木ヒルズなどがある港区は、江戸時代に大名屋敷と寺院とで面積の約7割を占めていたというから、けっこう興味深い企画展である。墓の副葬品、経典、参詣資料や家系図などから、当時の大名家と寺院との関わりなどが感じとれた。

 江戸時代に、港区はお寺が32もあり、檀家の大名は93家にのぼったそうだ。全国の大名は270家ぐらいだったから、いまの港区かいわいはきわめて独特な地域だったことが知られる。

 展示は、4つの寺を中心にしている。すなわち、薩摩藩島津家の菩提寺だった泉谷山大圓寺、越後長岡藩牧野家の菩提寺だった周光山済海寺、日向飫肥藩伊東家のそれだった佛日山東禅寺、信濃松代藩真田家の迦葉山盛徳寺である。東禅寺は英国公使舘に、済海寺は仏公使舘に充てられたところで、英国公使館襲撃に関する展示もある。

 おもしろかったのは犬の墓(2つ)と猫の墓である。いずれも薩摩藩で飼われていた犬や猫を葬ったもののようで、1830年に建てられた犬の石墓(高さ約50cm×幅30cm弱)の正面には「素毛脱狗之霊」と彫られている。横に犬の名前が「白」と記されている。もう1つ、1835年建立の墓は「離染脱毛狗之霊」とある。名前は「染」である。1766年に建てられた猫の墓は少し小さくて、「賢猫之塔」とある。「塔」は複数の猫を示しているそうだ。

 また、大名家の系図も展示されているが、それを読むと、正室の子が殿様の跡継ぎになるのと側室の子が後を継ぐのとは半々ぐらいかという感じ。参勤交代があったから、そうなるのもむべなるかなと勝手に納得した。

 あと、大名家から菩提寺に支出したお金が細かく記帳されているとか、各種の記録が残っていることに感心した。

 行草書で記された歴史資料もおもしろそうだが、読む能力に欠けている。それらを自在に読めたら、とつくづく思う。

 

 

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