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2013年1月15日 (火)

雪除けで見える都会人の心情

 14日に東京で降った雪で、クルマが動けなくなったり、人が歩くのに難渋したりした。同日の夜になって凍ったりしたので、15日も朝から、東京はその後始末に振り回された。あちこちで雪かきが行われ、かき集められた雪が街のあちこちに残っている。

 昼に出かけ、新橋あたりを歩いたが、気付いたことがある。大通りに面しているビルのテナントである銀行や商店の中には、自店舗の前ですら雪除けしていないところがあった。シャッターが下りているビルの前は当然、雪が積もったままだが、隣のビルの商店の従業員らしい服装の男性が雪をかいていた。ただ、雪を除けるといっても、どこも自店の前を人が行き交うことができる程度の狭い範囲にとどまっている。

 お店は仕事に手いっぱいで、雪をそっくり除けるほど人の余裕がないのだろうか。それとも、単に全部を片付けるのは大変だ、面倒くさい、ということだろうか。

 私の自宅(マンション)の近くの道も、当然、雪が積もった。だが、道のかたわらの戸建て住宅の家人は15日、ほとんど雪除けをしていない。高齢者しかいないのか、道路の雪をなんで除けねばならないのかと思っているのか。コミュニティに対する思いが薄いのだろうか。

 かつて住んでいた千葉県の新興住宅地では、雪が降ると、近所の人たちが競うように雪かきをしていた。歩きにくくならないようにと言う気配りからだったかもしれないが、雪かきしないと、ご近所に何を言われるかわからないという気持ちからだったようにも感じた。雪かき一つで、いろいろ考えさせられる。

 絆(きずな)という言葉がよく使われる。困っている人、苦しんでいる人に手を差しのべる優しい心根の人がたくさんいる社会は生きやすい。しかし、さまざまなバックグラウンドの持ち主が集まる東京では、人は皆、自ら生きるのに必死で、他人を思いやる余裕が乏しい人が多い。

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