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2013年1月25日 (金)

日銀総裁講演でよくわからなかったこと

 25日に白川方明日本銀行総裁が日本記者クラブで講演した。演題は「中央銀行の役割、使命、挑戦」。最近の日銀をめぐる報道を踏まえ、中央銀行の本質を理解してもらいたいというものである。

 中央銀行は物価の安定と金融システムの安定とを目的にしている。そのために、「最後の貸し手」の役を果たしたり、バブルを防止し、経済や金融の安定を図ったりする。大災害などの危機において、金融システムや金融市場を維持することも重要である。

 また、欧州債務危機で、通貨の信認、安定を維持するのに財政規律の維持が重要だということがはっきりした。

 そして、中央銀行の挑戦課題として、日銀の「最大の課題は、デフレからの脱却と物価安定のもとでの持続的成長経路への復帰」だと言う。

 ところで、この講演には物価の安定という言葉がしばしば出ていた。「金融政策は物価安定のもとでの持続的成長を実現する観点から…」、「2%の物価安定の目標を導入した」、「今後、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた幅広い主体の取組の進展に伴い、持続可能な物価の安定と整合的な物価上昇率が高まっていく」。

 「多くの国民が望んでいる物価の安定とは、雇用の増加と賃金の上昇、企業収益の増加などを伴いながら経済がバランスよく持続的に改善し、その結果として物価の緩やかな上昇が実現する状態」etc.

 毎年2%も物価が上がるのを物価の安定と言うらしい。長期にわたって低い物価上昇率が続いてきたことを「物価の安定」とは呼ばないようだ。そこいらが経済学の素人には理解しづらい。

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