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2013年3月 9日 (土)

黒川清氏「変わる世界 日本は変われるか」

 国会事故調(「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」)の委員長を務めた黒川清氏と、「東京電力福島原子力発電所事故に関し国会及び政府に設けられた委員会の提言のフォローアップに関する有識者会議」の座長、北澤宏一氏(民間事故調の委員長を務めた)の記者会見が8日、続けて行われた。北澤氏は有識者会議の報告に関して、また、黒川氏は国会事故調のその後に関して述べた。

 2人の話で印象に残ったいくつかを紹介する。

 福島第一原発の現状について、北澤氏は「小康状態。下手すると病状が悪化して大ごとになることもありうる。2号炉はどうなっているか全く訳がわからない。再臨界もありうる。4号炉(のプール)には燃料棒がある。地上に下ろしても1日に1本だ。その途中に地震が起きたら大変。入れ物を用意しなければならない」と語った。

 また、同氏はエネルギーミックスについて、「世界はこの2年大きく変わった。日本も再生可能エネルギーを安く導入できる状況になった。2年前は転換に相当なコストがかかるので悲愴感があったが、いまや相当楽になった。日本も、いまから3、4年でベストミックスに達するのではないか。その中で、原発を使うかどうかは国民が決めること」と話した。

 黒川氏は「日本は本当に三権分立が機能しているのか。一党支配の50年、立法の85%が行政立法という国で、三権が相互に独立し、牽制しあうということになっていない」と指摘。「行政の人間は同一省庁にずっといて、その中で1年ごとに異動する。原発に対する規制も1年ごとに代わる役人を長としてきた。彼らは組織の利益を守り、前例を踏襲することを優先する。そんな国は世界にない」と述べ、これを変えて三権分立を確立するには、国民の意識が変わらなければならないと語った。

 日本は重要な意思決定ができない国であることが3.11の原発事故で明々白々となった。世界は変わっている。では、日本は変われるか。黒川氏はそこを厳しく問う。

 また、黒川氏は、「役人は公僕である」ということをもっと言うようにメディアに求めた。役人が留学したと言ったら、同氏は「国民の税金で行ったのですね」と言うそうだ。

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