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2013年5月11日 (土)

地球温暖化および日本財政に暗雲の数字発表

 ハワイの3400メートルの高さにあるマウナロア観測所で9日、二酸化炭素濃度が400ppmを突破したという。高地でこれほどの濃度を計測したのだから、平地の二酸化炭素濃度はもう少し高いのだろう。平地では10年前に約379ppmだった。18世紀の産業革命以前には280ppm程度だった。

 400ppmを恒常的に上回ると、300万年~500万年前の鮮新世の時代と同じだそうだ。イメージがわかないが、こうした地球温暖化によって、気温上昇がいっそう激しくなったり、台風、豪雨、洪水、竜巻などの発生がひんぱん、かつ大規模化しよう。

 いかんせん、世界の主要国は温暖化抑制の取り組みで合意ができていない。気候変動に関する政府間パネルは、人類の生存に危機的な事態を引き起こさないようにするには、産業革命前よりも気温の上昇を2度以内に抑える必要があり、そのためには二酸化炭素の濃度を450ppm以内にとどめるべきだとしている。21世紀、人類はその限界を超えないですむだろうか。

 一方、日本の財務省は2012年度末現在の国の借金のデータを10日、発表した。「国債及び借入金並びに政府保証債務」(IMF方式)は991.6兆円と、大台の1千兆円間近にまで達した。1年前に比べ31.7兆円増えた。国民の1人当たりだと、800万円弱に相当する。政府が新政策を打ち出し、新たな歳出を求めるニュースがひんぱんに報じられているが、歳出カットが行われなければ、借金が雪だるま式に増えるだけだ。

 税収の倍ぐらいを歳出に計上するという傾向は改善されない。当初予算ベースで、2013年度末(来年3月末)には1107.1兆円に膨らむと同省は見込んでいる。内訳をみると、政府短期証券が192.0兆円と2012年度末の115.3兆円より大幅に増えるなどとなっている。

 二酸化炭素濃度が高まろうと、国の借金が天文学的な金額になろうと、生活者の実感とはおよそかけ離れていて、”それがどうした?”と、軽くいなされるだけかもしれない。でも、こっちが無関心であっても、向こうは、このままだといずれ私たちに牙をむく。

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