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2013年5月26日 (日)

ユニークな「仏像半島」展

 先頃、千葉市美術館で開催中の「仏像半島~房総の美しき仏たち」を観てきた。国宝とされる展示物はなかったが、千葉県の房総半島に焦点をしぼってすぐれた仏像、仏画などを展示していて、十分堪能した。入場者はほとんどいないので、じっくり眺めることができたのがよかった。

 仏像に対する基礎知識がないので、自分で気に入ったもの、珍しいと思ったものなどをここでは取り上げる。重要文化財の薬師如来座像(龍角寺)が最も古いもので、7世紀後半~8世紀初の銅造。そのほかの展示仏は12~14世紀のもの。多くが木造で、銅や鉄の鋳造仏は少ない。鉄製の大きな仏頭(複製)は迫力がある。

 千手観音菩薩立像(大正寺)は「覆面観音」ともいわれ、お面をつけていることがわかる珍しい仏様である。また、11世紀前半制作の兜跋毘沙門天立像(東光院)は、にこやかな女性が肩と手で毘沙門天を支えている。普通は、天邪鬼が踏みつけられている(というか、支えている?)のが常識だが、これは初めて見る組み合わせだ。

 東南アジアでは、お釈迦さまが横になっている巨大な釈迦涅槃像があちこちにある。この展示では、2メートルあるかないかのミニの釈迦涅槃像があった。また、仏像が柄の入ったレースをまとっているようにみえる釈迦如来立像(正覚院)も珍しい。この仏像はしっかりと目を開いている。

 この展示会に出かけた理由の1つは、初代伊八の作である石堂寺多宝塔脇間彫刻(木造、1805年頃か)を見たかったことである。展示は16面もあり、波や動物を躍動的に、かつ立体的に彫る腕前にはただただ驚嘆するばかりだった。

 ところで、展示を見ていると、仏像が人間くさく感じられる時がある。仏像の表情や身体つきが誰かをモデルにしたのではと思えてくるからだ。少し猫背の薬師如来立像だとか…。

 基礎的知識がないままに、このように展示を楽しむことができた。 

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