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2013年5月28日 (火)

次世代の原発? 小型溶融塩炉の実用化競争

 日本の原発は軽水炉タイプで、現在も軽水炉は世界各地で建設されている。しかし、日本のように地震や津波が多発するところでは、フクシマの体験もあって、原発に対する拒絶反応は強い。閉鎖か、再稼働か、の問題は今後も続く。

 知人の教示によれば、放射能汚染などの危険を伴う軽水炉とは全く異なるタイプの小型炉の開発に取り組む動きが世界のあちこちにある。最近、米国の19歳の青年、テイラー・ウイルソンが小型モジュラー溶融塩炉を開発する構想を発表した。

 それによると、ガスを熱して発電に使う、炉は小型で工場生産できる、軽水炉より製造コストも運転コストも安い、燃料はひとたび装填したら30年間補給しなくていい、核廃棄物が少ない、事故が起きたら燃料は原子炉の下にあるタンクに流れ中立化される、常圧で、放射能外部汚染は起きてもごく限定される、途上国の発電や宇宙航行に最適、などのメリットがあるという。

 小型溶融塩炉は、1960年代に米オークリッジ国立研究所でつくられ、6年間運転されたという。したがって、溶融塩炉の原理は新しいものではないが、安全性が高く、量産すれば、軽水炉より発電コストがはるかに安くなるなどさまざまなメリットがあると期待されている。

 このテイラー・ウイルソン以外にも、メルトダウンが起きにくい改良型溶融塩炉を開発するベンチャーが欧米にあり、中国も開発を進めているといわれる。日本にも、”3.11”直後に、溶融塩炉開発をめざすベンチャー企業、トリウム・テック・ソリューションが設立されている。

 知人の教示をもとに、ネットで調べてみたら、以上のように、軽水炉にとって代わる可能性のある、より安全な原発をつくる動きがさかんだとわかった。軽水炉は安全性に問題があるという指摘が以前からなされていたということも知った。

 地球温暖化などを考えると、化石燃料への依存からできるだけ早く抜け出さねばならない。放射能汚染のリスクが限りなく小さい原発が実現するなら、”反原発”か軽水炉かの対立を克服することも可能だ。

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