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2013年6月 7日 (金)

安倍首相の顔が毎日のようにテレビに

 テレビのニュース番組に安倍首相の顔が大写しで出ない日はない、そう言いたくなるほどに、安倍さんの露出度が高い。それだけに、きょうは少し寝不足らしいな、とか、疲れているようだなどと、見ていて気になる。そして、無理している、急ぎ過ぎているのではという印象を受ける。

 あちこち外国を訪問する、アフリカ開発会議で来日したアフリカ諸国の首脳と次々に会談する、国内の被災地を訪れる、すぐれた中小企業を訪問する、国民栄誉賞などを自らのパフォーマンス付きで授与する、自分が議長となって経済財政諮問会議など政府の○○○○会議を次々に開催する、講演会でスピーチをする、そして国会の審議に出席する……。スーパーマンである。テレビに映る安倍首相は、用意された文章を読み上げるだけのことが多い。官邸でも、ほとんど絶え間なく、人と会っている。

 体調を考え、また、じっくり自分で考える時間を持つことが、政治家、安倍氏にとって大事なことではないだろうか。

 ”アベノミクス”の全体像がほぼ見えてきた。最近の株価や為替相場が方向性を失ってみえるように、”アベノミクス”の言葉の魔術にひっかかっていた人たちも、眉に唾をつけ始めた。そして、成長戦略のごときは、各省庁が個別にぶち上げた構想を、そのままホッチキスでとめたようなものであることが指摘された。霞が関の官僚たちは、国の未来よりも、自分の所属する役所、自分の地位を守ることを優先するようになっている。

 そして、既得権益に切り込むことが必要なのに、それにはほとんど手を付けない。むしろ、以前よりも、気安くばらまきを行なっている。被災地復興予算が無関係なところに回って費消されているが、それを決めたのも官僚たちである。首相を支えるふりをして、官僚の利益追求を図っている。まさに末期的症状である。

 国の借金が1千兆円に及び、よほど腰を据えて財政再建に取り組まねば、明るい将来展望はない。そうした厳しい現状をできるだけ多くの国民に知らせ、苦難を共にし、未来を切り拓こうと国民に訴えるのが国家の指導者の責務のはずだ。しかし、安倍首相は、7月の参議院選挙で絶対多数を確保するために、有権者を甘い蜜で誘おうとしているとしか見えない。衆愚政治という言葉があるが、安倍首相も本音では、国民はおいしい話に簡単にひっかかると思っているのではないかとすら想像する。

 

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