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2013年6月19日 (水)

”オレオレ詐欺”、M資金などの巧妙さ

 オレオレ詐欺の被害が減っていないらしい。狙われるのは高齢の女性という。事件が新聞などでよく報じられるが、新聞を読んでいなければ、詐欺か?という疑問が頭をかすめることもないのかもしれない。

 こうした事件の被害者は、息子と普段、ろくに話をしていなくても、母親として子供のことを気遣う気持ちは変わらない。そこに詐欺師たちはつけこんでいるのだと思う。父親がまず被害者になることはない。子供に対する愛情や思いが父親と母親とでは違う、ということに気付いている詐欺師たちは心理学のプロ?かもしれない。

 それにしても、何百万円とか1千万円を超える大金を、すぐさま用意するというのはすごいことだ。普通の人なら持つだけで緊張するほどの大金である。それなのに、被害に遭った高齢女性たちは、息子を助けるためと思ったら、ためらいもなく大金を持参したり、渡したりしているらしい。

 しかし、オレオレ詐欺の報道を受けて、10人が10人、「自分ならひっかかるはずはない」と思うだろう。私もそう思うが、個人的な体験からすると、詐欺師や詐話師のだましのテクニックには感心することもある。

 現役記者時代、M資金のことを記事にしたら、読者から電話がかかってきた。そして、「いい記事だが、1ヵ所だけ記事に誤りがある」と言った。記事にある誰それの御落胤というのは、いまも実在しており、どこそこに住んでいると、おおまかに場所まで挙げた。こちらが疑問を呈すると、丁寧にこたえる。その繰り返しをしているうちに、ひょっとしたら、この人の言う通り、本当に存在するのかもしれない、会えるなら会ってみたいという思いがちらと頭をかすめたほどだ。

 ことしになって体験したのは、知人から来た、助けを求める英語文のメールである。海外旅行に行っている滞在先からで、資金援助をというものだった。パスポートやクレジットカード、現金などの入ったバッグを盗まれて、動きがとれない、ホテルの支払いもできないし、帰りの航空便チケットも買えない、お金を送ってほしいという内容である。もっともらしい体裁をとっていたので、いくらか送金したらいいのかなと思ったが、どこか文章がおかしいという感じがしたので、ほおったらかしにしておいた。そうしたら、しばらく日を置いて、当の知人から、メールアドレスを盗まれたと知らせてきた。

 油断も隙もないように。そうでないと、いつ詐欺にひっかかるかもしれない。オレオレ詐欺にひっかかる人は愚かなどと決めつけるのは自分への過信である。

 

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