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2013年7月 1日 (月)

中国で使われる「愛国」という言葉は日本語の借用とか

 7月1日の読売新聞朝刊「翻訳語事情」(苅部直さん)によると、中国のデモで掲げられたりする「愛国無罪」というスローガンの「愛国」は、日本からの輸入だという。

 中国の漢語の本来の意味だと、愛国は統治者が人民を慈しみ、養うことだという。これに対し、日本では、明治以降、「忠君愛国」という形で国民道徳を説く基盤に使われるようになった。こうした日本独特の言葉の使い方を、いまの中国人は真似て、日本を批判しているのだという。

 日本は大陸中国から漢語を輸入し、それを日本語の世界に巧みに取り込んだ。平仮名、片仮名はその典型である。そして、明治以降、日本が中国より先に西欧文明を採り入れたため、中国は日本の単語をそのまま採り込んだりすることも少なくない。

 このように古代中国の発明した漢字を用いる点で日中は文化的に深いつながりを持っている。しかし、同じ漢字圏ということで、相手の国の言葉や表現を誤解するということも起きる。例えば、「国有化」という言葉が意味するものが、日本と中国とでは異なるのに、中国が一気に態度を硬化させたのも、それにあたる。

 隣人(国)関係は近いがゆえにむずかしいことが多い。漢字を発明した中国に日本が歴史的に負うことは少なくないが、中国が宗主国のようなつもりで日本などの近隣諸国に対するのはどうかと思う。”大国”なら、謙虚さが欲しい。「愛国」の話から、そんなことを思ったりする。

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