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2013年10月21日 (月)

いまだ終わらない戦争の後始末

 きょう(10月21日)は70年前に、東京・神宮外苑で学徒出陣壮行会が開かれた日だ。入隊前の学生約2万5千人が雨の中を銃を担いで行進した。そのときの映像はいまもおりあるごとに映される。

 そして、日本政府は10月22日から30日までの予定で硫黄島遺骨収集帰還・調査のため52人から成るチームを派遣する。厚生労働省6人、自衛隊2人、小笠原村1人のほか、財団法人やNPO法人など民間人である。今回は硫黄島の東海岸地区を対象とする。

 最近では、旧ソ連抑留中に亡くなった方たちの遺骨23柱、およびモンゴル(ノモンハン)で亡くなった方の遺骨5柱、ソロモン諸島で亡くなった方の遺骨137柱が祖国日本に帰還した。近年の遺骨帰還数は2010年度8097柱のあと、大きく減って、2011年度1983柱、2012年度1223柱で、今年度はさらに少なくなるだろう。

 しかし、太平洋戦争のとき、海外で亡くなった約240万人のうち、未帰還は約113万柱。そのうち、相手国の事情で帰還困難が約23万柱というが、これは外交努力でできるだけ帰還できるようにすべきだろう。

 先頃、フィリピンを旅行した。同国の地図を見ていると、太平洋戦争で激戦地となったところの地名がいくつもあった。同国で亡くなった日本人は50万人余りで、その7割の約37万柱もが未帰還という。このように日本人がたくさん亡くなったところだが、そのことは、戦時にフィリピンが日本によっていかにひどい目にあったかを示している。

 70年前の学徒出陣を思うとき、我々は同時に、加害者としての歴史を思い浮かべる必要がある。

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