« 除染は何のため、誰のため?と問う多田順一郎氏 | トップページ | ことしの後半、ずっと高値で推移する野菜 »

2013年12月18日 (水)

政府は民間の事業活動に干渉しすぎる

 18日の日本経済新聞夕刊によると、安倍首相は、「補正予算案に盛り込んだ中小企業の設備投資を促す補助金を支給する判断基準として、賃上げ実施の企業を優先する意向を表明した」という。補助金支給の対象となる企業を選ぶときの審査項目の一つに、賃上げを加えるということのようだ。

 企業の内部留保が厚いのに、賃金を上げない企業が多いといわれ、政府は経済界に賃上げの実施を求めている。しかし、企業によって賃金水準がまちまちなのに、今回のように、賃金水準を無視して、賃上げをしたか否かで補助金を支給する、しないというのは、大ざっぱすぎる。もちろん、補助金支給の判断基準には商品・サービスの革新性といった要素もあるが、学者などで構成する評価委員会が、革新的な企業・事業を判定できるという発想自体もピントはずれだ。

 安倍政権になってから、政府がインフラ輸出を後押しするとか、産業、企業活動に特定の物差しをつくって”成長産業”を支援するといったターゲティング政策が顕著になっている。当然、国が資金援助をするという仕組みだ。

 しかし、財政危機に直面している日本国政府としては、カネをばらまく政策よりも、規制を撤廃して自由に競争させるほうが理にかなっている。

 そして、補助金で釣って賃上げを促すよりは、最低賃金設定の底上げを進めることのほうが、財政支出も要らないし、低賃金で働く人たちに広く均霑するだろう。

 政府がやたら介入する傾向は望ましくない。

|

« 除染は何のため、誰のため?と問う多田順一郎氏 | トップページ | ことしの後半、ずっと高値で推移する野菜 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/58779638

この記事へのトラックバック一覧です: 政府は民間の事業活動に干渉しすぎる:

« 除染は何のため、誰のため?と問う多田順一郎氏 | トップページ | ことしの後半、ずっと高値で推移する野菜 »