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2013年12月 6日 (金)

数の力しか頭にない自民・公明

 特定秘密保護法案を衆参両院とも数の力で押し切る自民・公明両党の姿を見ると、いろいろなことを思う。

 1つは、これだけ重要な法律の案について、政権与党の中から異論が出て当然ではないかと考えるが、なぜか出てこない。所属議員が多く、派閥もある自民党において異論を唱える議員がいない。また、自民党の行き過ぎにままブレーキをかける公明党が今回、自民党にぴったりくっついている。どうしてか。

 先の衆議院選挙で、自民党では戦争を体験し、平和を重視する古参議員などが落選した。いまの国会の有力自民党議員は戦後世代であり、戦争体験などに基づく明確な主張や個性を持つ人が見当たらない。党首であり、総理大臣である安倍氏はタカ派的だが、彼の主張に従順についていく議員たちばかりだ。また、公明党はもともと宗教に根差す政党であり、普通の民主主義政党とは異なる。体質的に秘密保護になじんでいるから、疑問を持たないのだろう。

 日本はいま、重大な岐路に立っている。中国との関係をどうやって改善するか、少子高齢化の流れの中で、どうやって社会保障制度を持続可能にするか、それと関連して、財政危機をどう打開するかなど、難しい問題に直面している。このため、政府は国民に望ましい将来展望を示し、説得する必要がある。したがって、政治のリーダーの役割はきわめて重いが、こんなやりかたの与党・安倍政権には不安を感じてしまう。

 第2に、特定秘密保護法案には少なからぬ数の国民が疑問を抱いており、国会周辺デモのように、反対の意思を表す動きもある。衆議院、参議院とも、野党から問題点の指摘や第三者機関によるチェックが必要との指摘がなされている。それらを無視して、法案を通そうとする与党の議員は、自分の頭で考えることなく、上に言われた通りに動く軍隊のようにみえる。かつての自民党は党内に異論を抱え、それが活力の源泉にもなっていたが、その良き伝統が完全に失われた。小選挙区制の弊害?だろうか。

 また、安倍首相、菅官房長官、石破自民党幹事長ら指導層は、法案の問題点が指摘されても、ほとんど無視して、スケジュールを優先し、平然と「十分に審議が尽くされた」と言う。かつてなかった独裁ぶりだ。これでは自由民主党の党名が泣く。それに、うっかり自民党に投票したことを悔いている国民の声が聞こえてくるような気がする。

 第3に、与党は衆議院では委員会、本会議とも強行採決を行なったが、参議院まで同じやりかたをするとはどういうことか。良識の府とか言われる参議院がこれでは、存在の意義が疑われる。衆議院だけの一院制にして、費用を節減したほうがいいのではないか。そう毒づきたくなる。

 

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