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2013年12月13日 (金)

地球温暖化、今世紀の人類の行動は2100年に定常状態を実現するか

 エコプロダクツ展が12日から東京ビッグサイトで開かれている。初日は記念シンポジウムが行われた。講師の1人、安井至氏(独立行政法人 製品評価技術基盤機構理事長、元東京大学教授)は「今つくる地球の未来~2100年からのバックキャスト~」と題して講演し、地球温暖化がどのような悪影響をもたらすか、人類はそれにどう対処したらいいか、について語った。

 いまのような温室効果ガスの排出が続くと、2100年において人類の誰もが感じる状態は①気候変動が起きて異常気象が大変になっている、②海面上昇で農地が消失し、環境難民が出始めている、③自然破壊が起きて地域の食料供給が不安定、④渇水状態で日常生活が不便、⑤豊かさが感じられない社会だ――と安井氏は予測する。

 2050~2100年においても、気候変動・異常気象はかなり危機的な状況になり、生物多様性喪失も深刻だと地球破綻の姿を予測する。

 人類の生存に関わるこのような危機にどう立ち向かうか。2100年にまず定常状態を実現することを目標にしようと安井氏は語った。定常状態とは、ハーマン・デイリーが唱えた概念で、二酸化炭素などによる環境負荷を増やさない範囲での経済活動しか行わないことを意味する。地球温暖化に対して、安井氏は「ほぼ自然エネルギーだけの2100年」というわかりやすい目標を示したわけである。

 安井氏は、講演の冒頭で、人類史的なスコープで見ると、2100年はヒト(人類)の生存形態を変える頃だと述べた。「21世紀前半の人類の行動が引き起こした諸問題の解決が21世紀後半の最大の課題になって、最大限の努力をせざるをえない」とし、「その結果、気候変動、資源、生物多様性、食料などの問題の解決が実現し始める」、「また、地下資源からの離脱が試みられる」との視点を聴衆に提示した。

 講演の内容は、人類の将来について危機的な状況を予測しており、悲観的な気持ちになるが、技術屋さんのせいか、あえて多少なりとも楽観的になるようなシナリオを示しているように思えた。2050年といえば、あと30数年である。人類生存の危機が間近に迫っていることを世界のリーダーたちは無視しているのだろう、わが安倍さんも。

 

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