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2014年2月18日 (火)

雛のつるし飾り、河津桜をめでる

 関東圏で今冬二度目の大雪が降ったあと、南伊豆を旅した。温暖な土地で、別荘が多く建てられたのもよくわかる。伊東から下田までの間に、私鉄の伊豆急行をつくった五島慶太(東急電鉄)はさすがだと改めて思う。国鉄が地元民の敷設要望に応じなかったのと比べると、余計にそう思える。

 伊豆稲取駅で降り、雛のつるし飾りを見て回った。女の子の初節句のとき、雛段の両側に、天井から赤いひもで吊り下げて飾る「つるし飾り」。兎、猿、鳩などの動物、花、とうがらし、大根、桃などの植物、それに、這い子人形、枕、座布団、草履、巾着など、それぞれに謂われがあり、いずれも赤ちゃんの幸せを願うものである。日本がいまほど豊かではなかった頃の、親の愛情の深さをしみじみと感じたことである。

 主要な展示場以外にも、小規模な展示がいくつかあり、一般の店でも飾っているのが見受けられた。また、素戔嗚神社では、石段に雛人形を飾り、両側に大きなつるし飾りを立てていた。雛のつるし飾りが町おこしの大きな役割を担っているように思われる。

 ちょうど、訪れた日は、大荒れの天気のあとで快晴。大島の山の上に雪が積もっているのがよく見え、右に利島をはじめ、伊豆七島を皆、はっきりと見ることができた。

 次に河津駅で降り、有名な河津桜を見た。川に沿って土手に植えられた桜の樹を見るのだが、駅に近い下流域では五分以上咲いた樹もあったが、上流のほうは、二、三分程度が多く、満開はしばらく先だと思われた。桜はまだでも、菜の花が土手の歩道の脇に咲いていた。菜の花の鮮やかな色彩は目を引き付けてやまない。

 ”花より団子”ではないが、花見の名所には飲食関係の店が軒を連ねる。河津でも、桜の樹の数よりも沿道の売店のほうが多いように見受けた。店の客引きもさかんで、いささか気分を損ねる。

 稲取にせよ、河津にせよ、観光の名所となったのはたかだか数十年のことである。しかし、最初は個人の小さな試みだった。それが仲間を増やし、大きく花開いた。

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