« 脱「成長」戦略と消費税 | トップページ | 予算案をいっさい修正しないで通すのが適切か »

2014年2月28日 (金)

戦争のけじめをつけていない?日本

 元総理大臣の村山富市氏が2月27日、日本記者クラブで会見し、①直近の韓国訪問、②アジア諸国への侵略・植民地支配に対する反省とお詫びを表明した村山談話(1995年)、③従軍慰安婦の存在を認めた河野官房長官談話(1993年)などについて見解を述べた。村山氏の話を聞いて一番うなずいたことは、日本が太平洋戦争や中韓侵略などの責任について、日本人自らの手でけじめをつけていないという指摘だった。

 ドイツは第二次世界大戦後、国が東西に分かれ、西ドイツの国民はナチスを裁いた。しかし、日本は、朝鮮戦争のさなかに講和条約を締結。国民自らの手で戦争犯罪やその責任を追及することはなかった。国内は戦争責任が問われる状況になかったのである。しかし、それが近年、外(外国)から問題にされるようになった。村山氏はそう認識している。

 村山氏によると、戦後の日本は子供たちに近現代史、戦後史を教えていない。(日本の侵略戦争と見るか、欧米の植民地支配からのアジア解放の戦争と見るかなど)対立した主張があって、国内の意見が一致しなかった。それに対し、中国も韓国も自らの視点から植民地支配、戦争および戦後史を徹底的に教えた。

 したがって、村山氏の意見にしたがえば、日本と中韓との歴史認識の問題はとても根が深い。

 また、村山氏は、講和条約を結んで国際社会に復帰したといういきさつがあるし、村山談話を歴代の総理大臣は「継承する」と言ってきたとして、「これは国際的な約束であり、否定することは無理。安倍さんもそうすると信頼している」と語った。

 ところで、私自身の受けた学校教育を思い起こしても、歴史の授業で日本の近現代の戦争の責任を考える類いのものはなかったように思う。戦争責任の話になると、日本国民は戦後ずっと思考停止に陥ったままだったのではないか。東京裁判の結果をすんなり受け入れたのは、日本人自身である。

 

|

« 脱「成長」戦略と消費税 | トップページ | 予算案をいっさい修正しないで通すのが適切か »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/59209159

この記事へのトラックバック一覧です: 戦争のけじめをつけていない?日本:

« 脱「成長」戦略と消費税 | トップページ | 予算案をいっさい修正しないで通すのが適切か »