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2014年5月25日 (日)

中国に欲しい大人の風格

 中国の強圧的な対外・対内政策が周りの国々との国際的な緊張関係を高め、また、国内でも少数民族の反発を招いている。望むらくは、世界第2位の経済力を背景に、対外協調および国内民主化の道を歩んで”大人の風格”を示してほしい。それが世界の安寧につながる。

 中国の外交や国内政治が大人げないと思うのは、平気で嘘をついたり、二枚舌をつかうことである。とにかく自分の過ちを全く認めない。パラセル(西沙)諸島海域で、中国が開始した石油掘削に対し、ベトナムの警備艇などが中止を求めて接近すると、中国の船が放水したり、体当たりしている。それを、中国政府は、ベトナム側がやったなどと、うその発表をする。 

 それよりも何よりも、石油掘削の場所を中国の固有の領土と言うこと自体が一方的な主張に聞こえる。中国が、ここからここまでが中国の領土、領海だと一方的に決めるのは、国際的なルールに反する。いわゆる帝国主義の時代に、中国はイギリスなど西欧の支配や搾取に苦しめられた。それに対して、江戸のかたきは長崎で、というように、今度は自分が周辺諸国を支配しようとしているようにもみえる。ウイグル族、モンゴル族など少数民族を力づくで漢化しようとしてきたのも、漢民族による支配を徹底しようという漢民族優位思想の表れと受け取れる。

 いまの中国は、治安対策費のほうが軍事費よりも多いといわれているように、共産党による独裁政治の維持が至上命題である。そのためには、体制への批判を封じるし、外国との紛争を引き起こすことも辞さない。米国が海外派兵に慎重になってきたのも、中国にとっては、アジア”支配”に好都合だ。最近の日本へのさまざまな挑発も、そうした文脈でとらえる必要があると思う。

 ひるがえって、日本では尖閣諸島をめぐる日中対立を背景に、安倍内閣は憲法第9条の解釈変更で集団的自衛権が発動できるようにしようとしている。中国の各種の挑発的な言動は、日本国内における反中感情を強め、安倍内閣の支持率を高めているようにみえる。こうした負の連鎖は一触即発の事態を招きかねない。

 毎日のニュース報道はウクライナ、タイなど、世界のあちこちで起きている紛争の深刻な実態を伝えている。人類には叡智がないのかと言いたくなる。超大国となった中国には、世界の70億人の幸せを考える責務があるように思うが、いかが。  

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コメント

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投稿: Johnk165 | 2014年5月26日 (月) 07時24分

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