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2014年7月27日 (日)

生活をエンジョイする西欧社会に比べると

 出版社の社長だった知人O氏が友人たちに宛てたメールで、あらまし次のようなことを記している。
・ここ毎年、個人的にヨーロッパを旅行している。イタリア、フランス、スペインなどでは、経済が悪いと言いながら、皆、生活を楽しんでいる。
・しかし、日本の地方都市を旅すると、ほとんどが大資本のスーパー、飲食店、ゲームセンターに浸食され、街の商店街はシャッターが下りて活気もひと気もない。地域の特色や伝統の味わいは失われてしまった。
・日本の地方都市では、老人にせよ、若者にせよ、スーパーを核とするショッピングセンターしか、行くところ、時間を費やすところ、人と会えるところがない。
・日本は家族であたたかい食事をとり、カフェで友人、隣人と談笑するような社会を取り戻すことができるのか。この国は荒涼とした社会になりつつあるのではないか。

 日本のテレビ放送では西欧各地の街歩き番組が多い。それを見ても、西欧の人々が家族とか暮らしをとても大事にし、エンジョイしていることが伝わってくる。金銭では測れない、ゆとりと心の豊かさを感じる。
 ひるがえって日本を見ると、長時間労働、低賃金、一人暮らしなどで、およそ、ゆったりと生活を楽しむ感覚とは無縁の人がたくさんいる。私たちの社会は、GDPなどといった経済数字だけ取り出せば、世界有数の経済大国だが、国家の発展とか、会社の成長とかいったマクロ的な視点を離れて、家庭・家族とか個人とかのサイドに立って見るならば、失ったもの、欠けているものが多々あることに気付くだろう。
 まことに遺憾ながら、いまの政治はそうした問題に全く関心がない。国家という上からの目線でのみ政治が行われているからである。あちこちで戦闘が起きている国際情勢はさておき、国内で異様な事件がひんぱんに起きるのは、人々の暮らしの基礎がゆらいでいるからだと思う。
 
 

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