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2014年7月10日 (木)

発展途上国でも大国って言うのかしら

 中国で開催されている「米中戦略経済対話」は、世界の二大大国の間で行われる対話である。日本のような非大国から見れば、世界の安全保障や経済問題について、両国がどういう対話をするかが、自分たちの命運に関わる。その意味で、注目せざるをえない。
 しかし、この対話において、中国は言いたいことを一方的に言うだけで、およそ対話とはほど遠いように思われる。中国は、米中は新しい形の大国関係を築くべきだ、と主張。中国の主権と領土の尊重をも強く求めた。また、中国は世界最大の二酸化炭素排出国であるにもかかわらず、自らを発展途上国だとして、地球温暖化を抑制するための国際的な気候変動対策に消極的な態度を示した。
 しかし、米中対話における中国の主張には、どうなっているの、と言いたくなることが多い。一般論として、主権と領土の尊重は当然だが、それは自国だけでなく外国についても当てはまるはずだ。フィリピンやベトナムなどの主権と領土も尊重すべきではないか。力づくで周辺諸国を抑え込める場合には、対話でなくて軍事力で決着をつける、そんな風に中国は思っているのではないか。それでは世界平和に反する。
 中国内の環境汚染はすさまじいものがある。多くの国民の健康を害しているのに、思い切った対策を講じようとしない。また、PM2.5汚染は韓国や日本にまで、害を及ぼしている。それについて、申し訳ないの一言もない。そして、米中対話では、中国はまだ発展途上国だと開き直っている。しかし、発展途上国を大国とは言わないのが我々の常識ではないかと思う。
 GDPで日本を追い抜いて世界第二位になったのを契機に、中国は自らを大国と称し、米中の二大大国で世界をコントロールしようと主張し始めたように思う。それなら、大国にふさわしい中身の充実に努めたらいいのに、軍事的な側面ばかりの強化に懸命になっている。少数民族を力づくで抑え込み、国内の党・政府批判をも弾圧するような国家が米国と並ぶ大国であるなどと称するのは、われわれ普通の人間には理解不能である。
 中国が大国にふさわしい質の充実を進め、アジアにおいてリーダーとして歓迎されるような国になるのはいつだろうか。

 

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