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2014年9月11日 (木)

温暖化を阻止しないと人類の未来が危うい

 この夏、日本では台風や低気圧による猛烈な雨が土石流などの災害をたくさん引き起こしている。3年半前の巨大地震に国民は恐れおののいたが、自然がもたらすさまざまな脅威に対しては、被害を最少化する努力を積み重ねることが重要である。

 地球温暖化は、自然現象であるが、化石燃料を燃やすなど人為的な活動の積み重ねで起きる。そして、それによる地球環境の変化は人類に多くの災害を及ぼす。このため、人類の未来を暗鬱なものにしないようにするには、国際的に温暖化の抑制、(温暖化の進行に伴う悪影響を最少化するための)適応などを推進せねばならない。

 だが、我が国に関して言えば、地球温暖化防止対策は政治の主要課題からはずれているし、国民の関心も乏しくなっている(ちなみに米国ホワイトハウスのWebは、「気候変動とオバマ大統領の行動計画」と題して詳しく書いている)。それを反映してか、メディアの温暖化関連の扱いは目立たない。メディアの役割は世の中に追従するのではなく、先駆けて警告することにあるはずだが、温暖化問題の扱いを見る限り、お粗末と言わざるをえない。

 国連のWMO(世界気象機関)が9日に発表した温室効果ガスの年平均濃度は2013年に二酸化炭素で396ppmと過去最高になった。英国の産業革命前に280ppmであったのが、約4割増えている。2005年には379ppmだった。この勢いだと400ppmを突破するのは2015~2016年だろうとWMOは予測している。

 ちなみに、同じく温室効果ガスのメタンの濃度は産業革命前の1750年に比べて153%増、亜酸化窒素は21%増である。

 温室効果ガスの排出量が増え続け、大気中の濃度がさらに高くなっていくと、人類の生存基盤である生態系に大きな打撃を与える。そして、排出を抑制しても、温暖化の進行を止められない、言い換えれば人類の生存基盤が失われる時が近い将来に来る。WMOのJarraud事務総長は「我々(人類)は時間切れになりつつある」と警告している。

 世界のあちこちで戦争、内乱が起きている。失業などで生活苦にあえぐ人々も多い。こうした眼前の出来事を取材し報道することもメディアの重要な役割だが、未来を想像し、起こり得る災厄などを人々に知らせて、備えをするよう訴えることも極めて大事だ。温暖化問題に真正面から取り組もうではないか。

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