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2015年2月 7日 (土)

日本アカデメイアの長期ビジョンへの感想

 経営者、労働組合、学識者、官僚有志で構成する日本アカデメイアが5日にフォーラムを開催した。5つのグループが研究報告を行なったあと、2030年を見据えた長期ビジョン「次の世代に残すべき日本の姿~余剰幻想を超えて」を提言として発表した。
 ちなみに、5つのグループの報告は、日本力、国際問題、価値創造経済、社会構造、統治構造と題するものだった。詳しい内容はいずれペーパーとなるのだろう。具体的な内容はホームページを読んでもわからない。
 それぞれの分野の専門家が参加して議論されているので、各論を読めば、裨益することは多いだろう。ただ2030年の日本社会を想定する場合、非常に大きなリスクとして考えられるのが財政破綻である。それを抜きにして、各分野の専門家がいくら精緻な議論をしても意味がないのでは、と思ってしまう。
 専門家には敬服するところがきわめて多い。しかし、国家財政の破綻が起きれば、長期ビジョンの想定なぞ雲散霧消する。彼らが、いまの日本経済がGDPの2倍にも及ぶ国の借金のうえに成り立っている異常さを無視して議論するのには頭をかしげてしまう。
 現在の政府はばらまき予算を計上するなど、財政再建に対する取り組みは真剣さを欠く。したがって、産、労、学、官の集まるフォーラム開催時に、財政危機を取り上げて、政府や国会に、財政健全化への具体的な取り組みを提起してほしかった。

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