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2015年5月23日 (土)

野口健さん、ヒマラヤ大震災の救援活動に

 まもなく1ヵ月になるが、4月25日にネパールでマグニチュード7.8の巨大地震が起きた。石積みの建物や家屋が倒壊し、大勢の人が亡くなった。さらに、5月12日にはマグニチュード7.3の余震があった。それで、さらに多くの建物などが倒壊したという。

 4月の地震発生時に登山中だったアルピニスト、野口健さんの体験や被災地支援の活動について、日本に帰国したご本人の記者会見(22日)で聞くことができた。その中から、いくつかの点を書き記す。

・被災者は野外テントで暮らしている。ネパールの山岳地帯では、あと3週間もすると、モンスーン(雨季)に入る。猛烈な雨が降る。4000メートルの高地なので、気温は低い。仮設住宅といったものはないので、大型のテントでないと暮らせない。

・マナスル地域とエベレスト街道の2ヵ所に対して復興支援を行なっていく。大型テントをインドのメーカーに600張り注文した。被災した各家庭に1張りずつ配る。シェルパたちの収入源でもあるロッジがたくさん倒壊したので、その修復に4000万円を見込み、寄付を募る。このほか、エベレスト街道が壊れているので、その修復も必要である。シェルパにとっては銀行から借金してロッジを建てたので、資金の問題もある。

・山岳地域の人々の暮らしは、登山などに観光客が来てくれないと再建できない。復興が秋のシーズンに間に合うのが望ましいが、せめて来年春までには元のようになればいい。

・ネパール政府はほとんど何もしない。住民も政府に反感を抱いている。他方、村長のような存在がないので、地域をまとめるということが難しい。援助は員数分、分けないと、あとで奪い合いになる。

・シェルパは昨年の遭難事故と合わせ40数人が亡くなった。したがって、来年はエベレストに行きたくないという者が多い。

・食料は目下、在庫がかなりある。しかし、道路が遮断しているため、今後は運び込むのが困難だ。

・ネパールには大型のヘリコプターが数機しかない。米軍は沖縄からオスプレーを含め3機が救援に行った。うち、1機が墜落したが、ネパールでは大変に感謝されている。日本の自衛隊もヘリを派遣してくれたらよかった。

・「野口健 ヒマラヤ大震災基金」を設けた。5月22日までに6500万円の寄付が集まった。長丁場なので、日本人がネパール支援に関心を持ち続けてもらうようにしたい。

 

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