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2015年5月 9日 (土)

280兆円に達した日銀の国債保有

 財務省が8日に発表した2014年度末の国の国債、借入金などの債務は1053.36兆円だった。13年度末より28.40兆円増え、過去最高である。内訳を見ると、内国債が881.48兆円で、このうち、普通国債が774.08兆円、財投債が98.99兆円だった。借入金は54.98兆円、政府短期証券は116.89兆円である。

 日本経済は財政再建が焦眉の課題となっているはずだが、税収の半分に近い新たな”借金”が上乗せされていることがわかる。

 一方、日本銀行が発表する営業毎旬報告によると、ことし4月末の日銀の総資産は332.82兆円で、内訳を見ると、国債が279.67兆円(うち長期国債229.62兆円、国庫短期証券50.05兆円)、貸付金34.11兆円などである。

 ちなみに、2014年度末にあたることし3月末では、総資産が332.57兆円、うち国債が269.79兆円(長期国債220.13兆円、国庫短期証券49.66兆円)、貸付金が34.10兆円だった。その1年前の2013年度末には、総資産が240.78兆円で、国債は198.34兆円、貸付金26.31兆円だった。

 2013年1月の日銀の政策転換に伴い、日銀の国債保有は2012年度に38.1兆円(43.7%)増えて、2013年3月末に125.36兆円に達した。そして14年3月末には72.98兆円増の198.34兆円に、さらに15年3月末には71.46兆円増の269.79兆円にと急激に膨らんでいる。

 ただ、日銀の負債を見ると、ことし3月末現在、発行銀行券が89.67兆円と若干の増加にとどまっているのに対し、当座預金は201.56兆円(56.7%増)に達している。日銀にある金融機関の預金口座にお金がとどまっていて、経済活動の活発化につながっていないということだろう。

 ところで、日銀は現在、年間80兆円に相当する国債を購入する方針を掲げている。すでに国債残高の約3割を日銀が保有しているので、政府・日銀の財政・金融政策が変わらなければ、国債残高の半分を日銀が保有する異常な事態が数年のうちに起きるかもしれない。

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