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2015年8月11日 (火)

沖縄の「護郷隊」

 11日のNHK総合テレビは「アニメ・ドキュメント あの日、僕らは戦場で」を放送した。今夏も、メディアは70年前の敗戦をさまざまな角度から報じているが、沖縄で、未成年者を約1000人動員して「護郷隊」(遊撃隊)に仕立て、上陸してきた米軍と戦わせたという事実は知らなかった。

 いま中東でIS(イスラミック・ステート)が子供を爆弾テロなどに利用している。いまの日本人はそれを非人道的な行為だと思っているようだが、かつての日本国の軍隊は総力戦ということで未成年者まで戦闘に動員し、多くの死者を出していたのだという。しかも、戦後の”民主国家”ニッポンは、この「護郷隊」にかりたてられた子供たちや家族に対し、詫びの一つもしていないし、償いもしていない。

 いま、自民・公明両党から成る安倍政権は、平和国家ニッポンの安全をいっそう高めるために集団的安全保障など安保法制の整備を図ると主張している。しかし、無理やり動員した子供たちに殴る、蹴るの軍事教練を強制し、「お国のために死ねるか」と脅迫的な言辞を弄した70年前の戦争国家の記憶は消えていない。

 最近の東芝の決算粉飾も同様、わが国は、国とか会社とか、組織を優先し、個人の権利などを後回しにするDNAがいまも存続している。それが、企業の競争力の源泉になっているとともに、民主主義の定着を妨げているのではないか。そうしたカルチャー(風土)のもとでは、米軍の要請に応じて外国に自衛隊を派遣し、戦争する可能性は否定しがたい。 

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