« 自治体財政は立て直しが進んでいるのか | トップページ | 2013年度の国民医療費は40兆円超に »

2015年10月 1日 (木)

世界の森林面積減少のペースが低下しているそうだ

 熱帯雨林など森林は二酸化炭素を吸収し、酸素を供給するので、地球温暖化を抑える重要な役割を担っている。国連のFAO(食料および農業に関する機関)は9月7~11日に南アフリカのダーバンで第14回世界森林会議を開催、森林に関する諸統計も発表した。新聞などでどれだけ会議についての報道があったか、定かではないが、FAOの報告などからいくつか取り上げる。

 1990年以来、世界全体で約1億2900万ヘクタールの森林が失われた。南アフリカ連邦共和国と同じ広さである。1990年、世界の陸地の31.6%、即ち41億2800万ヘクタールが森林だった。それが、2015年は30.6%、39億9900万ヘクタールに減った。森林消失のスピードは1990年代は年率0.18%だったが、2010~2015年は0.08%と小さかったという。

 また、今日、世界の森林の93%は自然林である。植林は現在、世界の森林の7%。1990年以来、1億1000万ヘクタール以上増えた。

 森林からのカーボン(炭素)排出量は2001年~2015年の間に25%減ったと推定する。森林消失の割合がスローダウンしたからとされる。

 森林面積の多い国はどこか。①ロシア連邦(全世界の20%)、②ブラジル(同12%)、③カナダ(同9%)、④米国(同8%)、⑤中国(同5%)……の順。国土に占める森林の面積は、ロシア48%、ブラジル58%、カナダ35%、米国32%、中国22%という。

 2010~2015年に森林面積が増加した国のランキングをみると、①中国(0.8%増えた)、②オーストラリア(0.2%増)、③チリ(1.9%増)、④米国(0.1%増)、⑤フィリピン(3.5%増)である。

 森林の人類に果たす役割は温暖化防止だけではない。生物多様性を維持するとともに、食料や生活物資の材料供給、清浄な空気・水の提供、生物多様性の維持など実に多岐にわたる。FAOの報告書は、森林セクターがグローバルGDPに年間およそ6000億ドル貢献し、5000万人以上の雇用を提供しているとしている。

 ところで、今回の報告書は森林消失スピードが低下したことを評価しているように読める。だが、近年、オーストラリア、米国など世界各地で大規模な山火事が発生している。地球温暖化や地下水の汲み上げ過ぎなどが背景にあり、今後も減ることはないとみられる。世界人口の増大や生活水準の向上などもあり、森林資源の減少スピードが高まるのを懸念する。

 

 

|

« 自治体財政は立て直しが進んでいるのか | トップページ | 2013年度の国民医療費は40兆円超に »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/62391729

この記事へのトラックバック一覧です: 世界の森林面積減少のペースが低下しているそうだ:

« 自治体財政は立て直しが進んでいるのか | トップページ | 2013年度の国民医療費は40兆円超に »