« 問題山積だから早く臨時国会を開いて | トップページ | 消費税の”益税”は約5千億円という推計 »

2015年10月25日 (日)

増え続ける1人当たり社会保障給付費

 国立社会保障・人口問題研究所が23日に発表した2013年度社会保障費用統計。年金、医療などの社会保障給付費は110.7兆円に達した。

 その表・数字によると、国民1人当たりの社会保障給付費は1951年度に1.9千円で、その年の1人当たりGDP64.8千円の2.9%に相当するにすぎなかった。それが2013年度には、1人当たり給付費は869.3千円に達し、同年度の1人当たりGDP3795.1千円の22.9%に相当するほどになっている。

 1人当たりGDPは1997年度にピークを打ったあと横ばいないし減少の傾向を示している。それに対し、1人当たり社会保障給付費はそれ以前も以後も一貫して増加してきた。1990年度383.3千円、2000年度617.2千円、2010年度821.7千円といった風に。

 1970年度を100とした国民1人当たり給付費は2013年度は869.3と8倍強に膨らんだ。それに対し、国民1人当たりGDPは354.8と3倍半にしか増えていない。社会保障の給付増大が日本の経済社会に重荷になっている姿がうかがえる。

 一方、社会保障財源127.1兆円の収入内訳を見ると、社会保険料が49.6%、公費負担が33.9%を占める。他の収入15.8%は資産収入、その他収入という。ウエートの高い社会保険料は被保険者拠出と事業主拠出から成る。給付が増大し続けると、被保険者、事業主、それに政府がさらなる負担の配分をめぐって争うことになるだろう。

 社会保障制度の改革は抵抗が強いため、よほどの政治的リーダーシップがないと改革が実現しない。さりとて、安易な制度手直しは、歪みを広げる。国債発行で財政負担増をまかなう今の政治では問題を深刻化するだけだと思う。

 

|

« 問題山積だから早く臨時国会を開いて | トップページ | 消費税の”益税”は約5千億円という推計 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/184848/62546058

この記事へのトラックバック一覧です: 増え続ける1人当たり社会保障給付費:

« 問題山積だから早く臨時国会を開いて | トップページ | 消費税の”益税”は約5千億円という推計 »