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2016年1月11日 (月)

7千年も前に立派な金製品ができていたとは驚き

 東京・上野の国立西洋美術館で開催されていた「黄金伝説展」の最終日(1月11日)に行ってきた。副題が「古代地中海世界の秘宝」とあるように、ブルガリア、ギリシャ、イタリアといった地中海諸国で発掘された金細工が展示の大半を占めており、関連の絵画なども展示されていた。

 いまも昔も、金(ゴールド)は富、権力、そして美を象徴するものである。ブルガリア北東部のヴァルナで発見された紀元前5千年の墓には、美術館で展示されていたように、金の装飾品が沢山埋まっていたという。

 いまから7千年も前というのはどんな頃?と思い、家に帰って、山川出版社の『世界史総合図録』などを見てみた。それによると、史的年代では「先史時代」というだけで、ほかに記述はない。エジプト、メソポタミア、黄河の文明は5千年前あたりから出現したとされる。したがって、それよりもはるか以前に、純度の高い金をつくる精錬技術、そして、できた金を薄く延ばしたりして腕輪などをつくる細工の技術、などが地中海世界の一角でできあがっていたということになる。その歴史的な事実に驚嘆する。

 この展覧会は、ヴァルナの墓地の金製品のほか、紀元前15世紀(いまから3500年ほど前)以降の古代ギリシャでつくられた金の装飾品、100年ほど前にブルガリアのトラキアで発掘された3000年以上前の金製品、それに、イタリア中部のエトルリアで発見された紀元前7世紀ごろの金細工製品なども展示。いずれも、技術の高さで展覧会の入場者を感心させていた。

 人類は1万年前から農業を始めた。そして、7千年前には、地中海世界の一部において、金の精錬や細工ですぐれた技術を確立した。金というものが、すでにそのころまでに特別な存在になっていたということだろう。

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