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2016年4月11日 (月)

バイオ医薬品で増え続ける薬剤費

 高価な新薬が次々に誕生するうえに、高齢化が進んで、国全体の薬剤費は年々増えている。そんな厳しい現実を、財務省の財政制度分科会で配られた資料が示している。

 薬剤費の総額は2001年を100として、1年ごとにジグザグしながら増え続け、2012年は132.7になっている。平均伸び率は2.6%である。既存薬価の改定率は2001年を100として年平均3.2%下落して2012年の70.3にまで下がったが、新薬の相次ぐ投入が薬剤費総額を押し上げたわけである。

 2001年、世界売り上げNo.1の薬は66.70億ドル、No.2は64.49億ドルの規模だった。それが2014年には、No.1が129.02億ドル、No.2が124.10億ドルと2倍ぐらいに膨らんだ。15位同士を比べても、21.50億ドルが48.71億ドルと倍増している。その背景には、バイオ医薬品が有力な新薬として次々に登場してきたという事情が一つあげられるという。

 日本赤十字社医療センター化学療法科部長の国頭英夫氏の分科会での配布資料によれば、日本の肺がん患者は2015年に13万人いたと推定される。うち非小細胞肺がんは10万人強、少なく見積もっても5万人という。彼らに最新の分子標的治療剤を1年間投入すると、1人につき年間3500万円かかるので、トータルで5万人に投入すると仮定すると、それだけで1兆7500億円かかるとしている。ちなみに、国民医療費全体は40兆円を超えている。

 これらの数字はどれもピンと来ないので、資料を誤読しているのかもしれない。だが、技術進歩と国民の医療費負担などを総合的に勘案して、国民の健康を支える医療制度をどう構築するのがいいのか考えるのに、参考になるだろう。

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