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2016年5月22日 (日)

温暖化もたらす大気のCO2濃度が400ppm超える

 日本の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」が観測する地球大気全体の月別二酸化炭素平均濃度が、昨年12月に400.2ppmとなり、初めて400ppmを超えた。ことし1月までの暫定的な解析の結果だが、地球温暖化の進行速度が落ちていないことを示すものだろう。

 これは宇宙航空研究開発機構(JAXA)や環境省などが発表したもので、21日の日本経済新聞夕刊によると、「今の増加ペースでは、あと20~30年で450ppmに達してしまう」(横田達也国立環境研究所フェロー)という。そんなスピードで濃度が上がり続けたら、人類や社会は危機に直面することが必至だ。

 世界は昨年12月、温暖化防止のためのパリ協定をまとめることができた。批准はまだだが、そこには、21世紀末までの気温上昇を1.5度までに抑えるという意欲的な目標を盛り込んだ。しかし、参加各国がそれぞれ自主的に削減目標や実施方法を掲げ、その実現に努めるという緩やかな排出削減策にとどまっている。

 しかし、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の報告によれば、18世紀の産業革命以前と比べた気温上昇を2度以内にとどめるためには、大気中の二酸化炭素の濃度を450ppm以下にとどめる必要があるという。一度、450ppmを突き抜けると、温暖化が加速して、元に戻ることは難しく、人類の生存は困難になる可能性が大きいと思われる。

 21世紀の末まで、人類が平和に存続できるか、疑わしい。400ppm突破は、そうした悪夢が現実化する可能性が大きいことを教えているように思う。

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