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2016年10月12日 (水)

世界的な経済停滞のデータに驚く

 日銀の金融政策転換を機に、日本記者クラブでは、金融庁のトップや、日銀理事OBのエコノミストから、日本経済の現況および問題点について話を聞いた。

 専門的な話が多いので、正直、よくわからないが、いただいた資料を見たら、面白いページがある。まず、ヨーロッパ、米国、カナダ、日本の各国の国債の利回りである。1年物~40年物といろいろあるが、スイスの国債の利回りは1年物から20年物までマイナスである。30年物と40年物だけが0.03%と0.04%と利回りがプラスである。いずれも10月11日時点である。

 ほかにもマイナス利回りは日本(1年物~11年物)、ドイツ(1年物~9年物)、デンマーク(1年物~9年物)、フィンランド(1年物~9年物)、オーストリア(1年物~8年物)……と並ぶ。マイナス利回りが全くない国は米、カナダ、イギリス、ノルウェー、ポルトガル、それに経済危機のギリシャだけである。

 それに、マイナス金利の国は無論のこと、そのほかの国も、ギリシャおよびポルトガルを除き、国債利回りがきわめて低い。

 第二に、世界経済は米国はじめ、先進各国の経済成長が低くなっている。みずほ総研の見通しだと、2016年の経済成長率は、米国1.4%、ユーロ圏1.5%、日本0.5%である。2017年も米国2.2%、ユーロ圏1.1%、日本0.7%にとどまる。ちなみに、2016年のブラジルはマイナス3.2%、ロシアもマイナス1.2%である。

 世界は①経済成長率(生産性上昇率)の低下、②GDPの2倍をはるかに超える高水準の債務、③乏しい政策余地という共通の悩みを抱えている。なかでも先進国は低成長、低インフレ、低金利の3lowの常態化に直面して、各国がジャパナイゼーション(日本化)しているという。それは、先進各国とも、既存の政策、理論では突破できない壁にぶつかっているということだろう。

 ではどうしたらいいのか。答えはわからない。ただ、上記の講師の話を踏まえると、構造改革で突破口を見出すとか、経済成長がなくても人々が満足する新たな社会(定常経済とか)を築くことが考えられよう。もっとも、言うは易いが……。

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