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2016年12月22日 (木)

増え続ける国債発行残高、1000兆円間近

 安倍内閣は22日、来年度(2017年度)予算案を閣議決定した。一般会計の歳出総額は97兆4547億円で、今年度当初予算より0.8%、7329億円多い。総額は5年続けて最高を更新する。

 国の財政は、歳出の規模(要求)があって、それをまかなうのに必要な税収がどれだけあるか、足りなければ、歳出総額を削減するか、ないしは国債などの借金で資金を調達する、という仕組みだ。22日に閣議決定された一般会計予算案では、歳出、歳入とも総額が97兆円余である。歳入は税収が57.7兆円、税外収入5.4兆円、そして国債発行34.4兆円である。歳出金額の約3分の1を国債で調達しているというわけだ。

 これを前提にすると、国債発行残高は2017年度末に959.1兆円に達する見込みという。近年は毎年度、補正予算が組まれるので、実際にはこれより多くなるのは確実だ。日本の国債発行残高は17年度末に1000兆円の大台に接近する。18年度末には突破するだろう。

 国債発行残高の推移をみると、2008年度末に677.0兆円、2009年度末716.2兆円、2012年度末814.3兆円、2015年度末901.5兆円と、驚くほどの速さで膨らんでいる。足らず前を借金で賄う放漫財政がずっと続いているのである。

 少子高齢化による社会保障費の増大や、防衛費、公共事業などの増加傾向に対し、政府与党は選挙を意識して十分な切り込みをしない。消費増税も先延ばししている。他方、日銀のゼロ金利や国債などの買い入れは、大量の国債発行による財政危機の到来を先延ばししている。財政破綻に向かって、危うい均衡状態が続いていると言えよう。

 財政の健全性を示す基礎的財政収支(PB)について、政府は2020年度に国と地方のPB赤字をゼロにする目標を立てている。だが、2017年度予算案では国のPBは10兆8413億円の赤字になっているという。安倍政権のもと、与党には、税収などの財源が足りなければ国債を発行すればよい、という財政規律の欠如がうかがえる。いまや、「1000兆円」は国の危機の象徴である。

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