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2017年4月21日 (金)

「国の借金」と「財政赤字」は同じではない?

 我が国では財政赤字が増え続けているが、それをもって危機とみなすにはあたらない、という主張もある。最近、『社会を読む文法としての経済学』(西孝著、日本実業出版社)を読んだが、同書も、「第5章 貯蓄と投資の恒等式――木を見て森を見ない議論から抜け出そう」の「第3節 財政赤字の誤解」で、政府債務残高を「国の借金」というのは明らかな誤りだと指摘している。

 同書によると、「国の借金」とは、日本国が他国に対して負っている借金のことである。これは「輸出ー(マイナス)輸入」がマイナスになることで発生し、このマイナスが累積すると、外国からいかに借金するかで四苦八苦することになる。

 現実の日本は、貿易収支や経常収支は黒字続きなので、「国の借金」どころか対外純資産が増え続けている。日本国の対外純資産は2015年末時点で24年連続世界一の純資産を保有しているほどだ。

 同書によると、財政赤字とか政府債務残高というのは、日本の場合、政府部門が負っている債務とか債務残高のことである。そして、政府におカネを貸しているのは国民である。また、将来、政府が借りたおカネを返す相手も日本の国民である。

 そして、同書は財政赤字を削減するために、あるいはこれ以上増やさないために増税や歳出削減を説くことに対し、「その時それを負担する人はだれでしょう?」と問うことを求める。弱者に負わせることのないようにと。

 

 

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