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2018年5月 4日 (金)

国会議員にも官僚にもチコちゃんのお叱りを

 「ボーと生きてんじゃねえよ」――NHKの金曜日夜、チコちゃんが出演している大人に対して、ぐさり刺す発言をする番組。最新の技術を駆使してつくられたチコちゃんのこの一言は、いまの国会、霞が関にも献上したい。

 森友学園および加計学園に関する疑惑は、いまもって国会の最大の争点になっている。真相の究明に与党は相変わらず消極的。野党は少数党ばかりで、与党に対峙するだけの強力な対抗勢力に結集すべきなのに、その動きはにぶい。外に目を向けると、北朝鮮の核・ミサイル問題など、世界が大きく変動し、安全保障の観点からも厳しい情勢になっているにもかかわらず、日本の将来をどう構想して必要な政策を講じていくか、与野党間でまともに議論を闘わせる様子はさらさらない。

 日本の国内は景気、雇用などで明るい指標が示されているため、経済面で与野党の争点は目立たない。しかし、国内の好況をもたらしている最大の要因は赤字国債の大量発行と、それを支える日銀のゼロ金利政策と国債大量購入ではないか。即ち、税収をはるかに上回る財政支出、つまり巨額のばらまきを永年続けてきたことである。

 しかし、国・地方の”借金”が1000兆円を超し、財政健全化の一里塚として掲げた2020年度の基礎的財政収支黒字化の目標も達成不能が確実となっている。財政再建が完全に遠のき、財政が破綻するのはそう遠くはない。金利が上がったりすれば、破綻は早まる。

 財政再建を行なうには、歳出削減と税収増の両方のアプローチがある。まず歳出面をみると、社会保障では、医療費や介護費のむだをなくすための国民的な運動を起こしたらどうか。自分が医者にかかるようになってわかるのは、調剤薬局に行くと、肝心の薬代そのものよりも調剤技術料などの合計のほうがはるかに高い費用だということである。医師による治療の費用の中には、行くたびにX線検査を行うものなどもある。医療、介護などの歳出適正化のために、審査機関によるレセプトチェックの徹底をはかるべきだ。

 公共事業、教育費、防衛費なども、民間の知恵を借りつつ、歳出のムダをなくす工夫が求められる。

 こうした歳出削減の反面、消費税の増税はやむをえない。増税当初は消費が落ちるが、増税による税収増が社会保障関係などの予算として使われることをアピールする必要があろう。アマゾンの日本国内での事業活動に対する課税が問題になっているが、外国人による日本での事業活動に対する適正な課税の実現も重要な課題である。

 国会議員や霞が関の官僚の皆さんは、国政の重要な課題がたくさんあることを踏まえ、これらに真剣に取り組んでほしい。

 

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